節税

最近の税務相談事例から:10!

賃貸建物の内部造作

【 Q 】

日本橋のオフィスを借りるに際に、間仕切りの工事を行い300万円を支払いました。賃貸期間は3年で、契約の更新は可能です。この間仕切りは3年で償却してよいのでしょうか。

【 A 】

他人の建物にした造作の耐用年数は、その建物の耐用年数、その造作の種類、用途、使用材質等を勘案して合理的に見積もることとされていますので、単純に賃借期間の3年で償却することは認められません。

【 解説 】

建物の耐用年数は、その骨格等の構造体を含めて算定されていますので、ご質問のように建物を所有せずその造作のみを所有している内部造作について通常の建物の耐用年数を適用することは実態に合いません。そこで、このような場合には、その内部造作を一つの資産として、その建物の耐用年数、その造作の種類、用途、使用材質等を勘案して合理的に耐用年数を見積もることとされています(耐通1−1−3)。

ただし、賃借期間の定めがあり、その期間満了の場合に更新できないもので、かつ、有益費の請求又は買取請求のできないものについては、その賃借期間を耐用年数とすることが認められています(耐通1−1−3ただし書)。

ご質問の場合、契約期間の更新ができるとのことですから、これに該当しませんので、賃借契約期間の3年で償却することは認められません。なお、建物附属設備を賃借し、自己の用に供するため造作した場合は、建物附属設備の耐用年数により償却することになります(耐通1−1−3)。

紹介料の税務

【 Q 】

知り合いの業者から新規のお客様の紹介を受け、紹介料を支払いました。当社では販売手数料で処理をしたのですが、税務上は交際費に該当するか心配です。どうでしょうか?

【 A 】

法人が取引に関する情報の提供等を行うことを業としていない者に対して、情報提供等の対価として金品を交付した場合であっても、その金品の交付につき次の要件のすべてを満たしており、その金品の交付が正当な対価の支払であるときには、その交付に要した費用は交際費等に該当しないこととされています(措通61の4(1)−8)。

  1. その金品の交付があらかじめ締結された契約に基づくものであること
  2. 提供を受ける役務の内容が、その契約において具体的に明らかにされており、かつ、これに基づいて実際に役務の提供を受けていること
  3. その交付した金品の価額が、その提供を受けた役務の内容に照らし相当と認められること

ですから、まず貴社の場合は、まず契約書の有無を確認して下さい。そして、事前に契約があるのであれば当然支払う紹介料はその契約に基づいた金額で、金額は常識的に考えて適当な金額であれば交際費ではく販売手数料として損金処理できます。
(参考:法人税質疑応答集・大蔵財務協会)