資金

会計ソフトとの新型ローンの提携!

先月の8月号でご紹介しましたように、中小企業向け事業者ローン(ビジネスローン)が増えています。ビジネスローンでは、決算書の数字が通常の借入以上に重視されます。ビジネスローン融資の審査は、決算書の数字を元に機械的に判断しますので驚くほど早い期間での回答が得られます。さらに、最近はビジネスローンの発展形と言うべき、会計ソフトと金融機関の提携ローンが目につくようになりました。今月は代表的な会計ソフト提携ローンをご紹介します。

弥生会計

弥生会計ソフトの公表利用会社40万社。ソフトは1本、数万円と安いのですが利用しやすいソフトです。弥生の提携先はあおぞら銀行です。

さて、弥生会計とあおぞら銀行との提携ローンは、中小企業向け融資で、あおぞら銀行のオンラインローンと言います。弥生会計の公式サイトから8月25日より開始しました。

仕組みは、弥生の主催する会計事務所の組織『弥生PAP』(平成16年7月末現在の会員数:約2,800事務所)の協力を得て、一切来店不要で審査申込みから借入まで行うことができます。全く新しいファイナンスサービスです。赤字・債務超過企業でも利用でき、すべてがコンピュータにより自動的に審査されます。最高3,000万円までの融資であれば、遅くとも弥生PAPからデータ受信後、翌営業日には審査結果が通知されます。最短なら1〜2営業日で融資がおこなわれるため、急な資金需要にも迅速に対応できます。なお、本サービスは何度利用しても審査は一切無料です。

私の意見

このローンは信用保証協会のデータベースであるCRD(中小企業信用リスク情報デ−タベ−ス)を、貸出しに反映させる最初のケ−スとして注目しています。ですから、対保証協会に問題がなければ資金調達の可能性はあるでしょう。

TKC戦略経営者ローン

TKCは一部会計事務所を組織化している団体です。会計ソフト自体は正直、旧式型で使いのですが、他の面では会計事務所側の商売繁盛に熱心な感じの団体です。

昨年からTKCではTKC会計ソフトを利用してる会計事務所と、大手や地方銀行の提携が進んでいます。(多くは○○銀行TKC戦略経営者ロ−ン)

例えば、横浜銀行の例で言うと、企業がパソコンで融資を申し込むと、決算資料などがTKCの通信回線を通じて横浜銀に伝送されます。横浜銀行はこれをもとに原則5営業日以内に融資の諾否を回答します。融資限度額は5000万円で、金利は年2%〜5程度です。融資期間は一括返済で1年以内、元金均等返済で5年以内としています。

私の意見

債務超過企業では可能性があり、債務超過企業では融資が難しいようです。

勘定奉行

UFJ銀行は業務システム開発大手のオービックビジネスコンサルタント(OBC)と提携し、企業の財務諸表をインターネットで送受信できるシステムを共同開発しました。

OBC側の説明ではOBCの会計ソフト「勘定奉行」は中堅・中小企業が主力顧客層で、企業数の約2割にあたる約40万社が導入しており、従業員1000人未満の中小企業では最大シェアと持つと言います。

私の意見

UJFは現在、合併問題で経営が不安定なので積極的な取引は控えた方が良いと判断し、特に薦めません。ただ、つなぎ資金のような短期利用なら問題ないでしょう。勘定奉行の利用者が多いので紹介しました。

ミロク経理

金融サービスのガリアプラス(横浜市、三浦康彦社長、045・478・1101)は、売掛債権を担保にした融資で従来より低利の新商品を始めています。

ミロク情報サービスグループのインターネットを使った会計システムを利用している企業を対象に、貸出利率を実質年率で2%程度下げます。不動産など担保資産に乏しい新興企業に利用広げることを目論んでいます。

売掛債権担保融資では、財務分析などに手間がかかることが普及の妨げの一つになっていました。ガリアプラスはミロクドットコムのシステムを使うことで審査に必要な情報集めの手間を省き融資先企業の財務状況を継続的に分析できるようになりました。

融資額は1社あたり最大3億円。金利は事務手数料込みで、実質年率8―15%。サービスの基本契約期間は5年。売掛債権などの内容に応じて毎月、融資可能額を見直す。

私の意見

売掛金担保融資の利用は最後です。登記簿への表示が与信面でデメリットです。資金繰りが厳しいことを社外に説明してしまうからです。

売掛金担保融資を考える場合は、まず信用保証協会を利用した方が実質金利は安くなります。