資金

2004年 社長の6大資金対策の実務!

社長の皆様の中には、銀行の金融検査マニュアルによる自己査定で悩まれている人も多いと思います。今年は3月を目処に金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)の改定作業が進んでいます。今、金融庁は貸し手、借り手、それぞれにアンケートを実施しています。

さて、今年も社長のために必要な資金対策です。年頭にあたり下記の資金情報を頭に入れて今年一年の経営に望むことが必要です。

銀行の本音を知る!

2004年の資金対策を考えるにあたり、まず資金面を支える銀行の本音をみてみましょう。

銀行の融資審査の本音については、(社)中小企業研究所「中小企業向け貸出の実態調査」があります。これによると、銀行側の融資審査の状況について、「信用保証協会の保証」を貸出し審査する上で特に重要と考えている銀行の割合は58%、不動産担保は24%であるのに対して、企業の収益性は39%、成長性は21%、事業基盤は26%、事業上の強み弱み(製品力・技術力)は38%となっています。このとこは、銀行はその企業の事業を評価することよりも、信用保証協会などの保全を重視する姿勢がうかがえます。また、財務内容、とりわけ、債務償還能力を審査の際に特に重要と考えている銀行が多いことがわかりました。これが銀行側の本音です。

よく社長は「晴れの日には銀行は傘を貸してくれて、雨の日には貸してくれない」と言います。しかし、だれも与信の立たない会社には貸したくないし、また社長であれば売りたくないのです。

業績や資金不足を「景気、銀行、社員」のせいにする社長の会社の業績は良くありません。

さて、では社長として2004年は何をすべきかお話しします。

社長の資金6大対策

社長の着眼点1 営業利益を出し続ける

営業利益を「出す」では、ありません。「毎月、出し続ける」ことが一番重要です。そして、少なくとも前年同月より、より多く営業利益を出し続けます。

営業利益を出すと言うことは、日常用語で言えば「本業で利益を出す」ことです。金融機関は無担保の貸出金が現在の営業利益が何年あれは回収できるか考え(これを「債務償還年数」と言います)、融資先の選別をしています。

銀行からすれば、本業で利益がでていないと取引先としては、融資の対象ではなく、回収一本の対象となります。

さて営業利益を出す方法ですが、例えば売上を急速にあげるなら「今、売れている商品・得意先に力をいれる」、「イベント・セールを開催する」「間接販売(紹介・代理店・問屋)を利用する」等があります。この辺を曖昧にしていると売上増は厳しくなります。経営に打つ手は無限です。

各種の営業利益を出すノウハウについては、別項「儲けの法則」で毎月紹介していく予定です。

社長の着眼点2 借りない

資金繰りで困っても借りない。そのために何をするか、まず第一は着眼点1と同じ「営業利益を出し続けること」です。

第二は資金が足りても、足りなくとも、資金繰りに計画性を持たせることです。すなわち、短期の資金繰りでは「2カ月先の日繰り表」「6カ月先の月繰り表」を作り、先が見える経営をします。先の資金繰り予定を数値に落とさないで、だた漠然と資金繰りを心配する闇試合はやめることです。

社長の着眼点3 支手は出さない

会社は原則的に借金では倒れません。倒れるのは手形を不渡りにした時です。支払手形のみが会社をつぶす危険のある資金調達法です。ただ、支払手形はなかなか、すぐにはなくなりません。しかし社長は2〜3年、時間をかけてでも支払手形を減らしていきます。

社長の着眼点4 複数行とつき合う

得意先も仕入先も銀行もオンリーさんだと経営が非常に不安定となります。迷わず、銀行も複数行との取引を開始することが必要です。

ここでのコツは、金融機関の選定にあたっては自社と規模的に釣り合うような地域金融機関(地銀、第二地銀、信金、信組)の方が社長の会社を大切にしてくれます。特に中小企業の場合は、大手一行しかお付き合いがない場合は要注意です。

社長の着眼点5 借入枠を考えておく

最近の資金調達は、長期の資金は協調融資、短期の資金はビジネスローン、プロジェクト資金、制度融資を進めることが多くなりました。

ただ、着観点2で「借りない」と言いました。これは、既存の経営では新規借入はしません。ただ、新規受注のための前向き資金については、借入先や、借入可能枠をある程度、押さえておきます。

着眼点6 経営計画書の再読塾考

年頭にあたり、何度も経営計画を読み直します。

経営計画の進捗が予定より遅い場合は、月次の行動計画を見直します。売上がほしければ、販売カレンダーを練り直します。見込型の会社では、年間販促・イベントスケジュールを作ります。受注型の会社では、正月の内に、定期訪問基準を強化して、まず新年表敬訪問です。

経営計画が予定どおり進んでいる場合は、そのまま今、売れている商品・得意先に諸力を集中します。

経営計画に迷いがあれば直ぐ「お客様訪問」「店廻り」です。